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施設づくりのプロセスは、まちおこしの「しかけ」です!

 

コミュニティ施設は、建設のプロセスから多様な市民がかかわって、楽しく知恵を出し合い汗を流すことで、魅力的な施設と人の輪のある「地域の活性化拠点」となります。またそこを拠点にまちおこしも広がります。

これまでプロデュースした代表的なものは、町の中に残る歴史的な建物の再利用にかかわるものです。どれも壊されるところだったものを住民のみなさんと一緒に保存運動をし、まちの活性化の拠点としての活用提案をつくるところからはじめました。

そのプロセスは、まずはみんなで建物の価値(建物もですが、まちの中での歴史や景観などの視点からも)を再発見するところから始まります。そしてそれをどう活かそうかのアイデアを出し合います。まちの人がまた新たな協力者をつれてきます。

それを上手に行政や設計者とつないでいくのが、プランナーの役割です。

以下の事例の施設は、今それぞれに地域の活性化の核・出会いの場となり、新たなまちおこしプロジェクトのゆりかごの役割を果たしています。

 

旧塩屋出店(鳥取県智頭町)
山奥の宿場・智頭宿の入口の建物を再利用した、魅力的な観光スポットです。建物の保存活用案を住民ワークショップで考えました。現在は、表はお茶屋さんとして、奥の洋館はこの地にゆかりのある映画監督・西河克己の記念館として、地元のみなさんにより運営され、観光ガイドの拠点にもなっています。

http://shioyademise.okoshi-yasu.com/index.html

 

北国街道ほんまち町屋館(小諸市)
江戸の商家の並ぶ町並みの中にある活性化施設で、住民のさまざまな催しや活動の拠点となっています。平成12年に歴史ある商家がとりこわされることになったとき、住民有志やNPO小諸町並み研究会、千葉大学福川研究室がワークショップにより「まちの活性化の拠点施設」の提案をまとめ、市に受け入れてもらいました。本町の文化や歴史を伝えるさまざまなアイデアが設計に反映され、コミュニティ活動にも使い勝手の良い施設になっています。

http://www.machiyakan.com/


高浜虚子記念公園・与良館(小諸市)
虚子ゆかりの歴史ある商家の活用計画をワークショップでまとめ、高齢化した地区の生き甲斐づくりと世代交流の場が誕生した。

http://www.city.komoro.lg.jp/institution/2014022505205/(小諸市)

http://shinshu.fm/MHz/90.97/archives/0000252256.html(与良館を紹介しているブログ)


小諸宿・本陣主屋(小諸市)

宿場の本陣主屋を移築復元した施設で、手仕事サークルの女性たちの手で、歴史的建物を活かしたギャラリーとして公開されています。年間でさまざまな企画や講座が盛りだくさんで、女性達のものづくりやまちおこしの拠点、交流型の観光施設として人気があります。バブルの頃に整備をし、その後維持管理ができなくなって閉鎖していた施設の活用を NPO が提案し、指定管理者として運営している例です。

http://komoro-honjin.com/

 

 

旧塩屋出店

北国街道ほんまち町屋館を作る前のワークショップ

高濱虚子記念公園・与良館

小諸宿・本陣主屋

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